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英語で考えるって?

英語で考えるって?
英語のスピーチ原稿を先生に丸ごと直されました。

高校の2年の時の話です。

学校のESSに所属しており、英語でのスピーチを書かなければなりませんでした。

顧問の先生は「英語で考えて書きなさい」とおっしゃったのですが当時高校生の私が「英語で原稿の内容を考え、文章にする」なんてことは無理でした。英語で考えられるのはせいぜい簡単な会話くらいです。

そもそも「英語で考える」と言われても、当時は英語の文章と日本語の文章の起承転結やアウトラインのつくりかたの違いさえ全く知りませんでした。英語はあらかじめ筋道を立てて書かれていますが、そういうことを考えたこともありませんでした。


もともと日本語で作文を書くにも筋道を考えずに書くタイプで、私場合その点から直さないといけないのに、いきなり英語のスピーチを英語で考えて書けと言われても論理展開ができないのに無理です。英語の文章の書き方、話の組み立て方から教えてもらわないといけません。


そこで、多くの日本人がやりがちですがやはり日本語で考え、日本語で文章を書き、それを英語に訳したものを当時レッスンを受けていたネイティブの先生に見てもらいました。


1週間後、原稿が丸ごとその先生のスピーチになっていました。もともと私が書いたものですが文章全体が初めから先生がつくった話のようになっていました。私の原稿を読み、内容をどうにか理解しそれに基づいて、ネイティブが考えたような立派な英語のスピーチにしてくださったのです。自分のスピーチなのに元の原型が全く見られず跡形さえありません。あれにはさすがに驚きました。


当時はどうしてそっくりそのまま原稿が書きかえられたのか、理解することができませんでした。ネイティブの先生もそのことについて説明もしてくれず、せめて英語には話の組み立て方があるんだということを教えてくれればよかったのにと思います。



日本語で作文を書き、それを英語に直す・・・。これはやり方を間違わなければ失敗しません。これにはポイントがあります。それは、言葉を訳すのではなく、考えを訳すということです。


1、論理展開がしっかりしていること。


2、文章一つ一つを文字通り直訳するのではなく、その真意を理解してぴったりの英語に訳すことができること。


私の場合、上記2つともめちゃくちゃでした。


1の論理展開については、一応話の筋道を考えたのですが、日本語の作文では許されても英語となると変な展開になってしまったようです。英語の論理展開、話の筋道について先に知識を得るべきでした。



2の日本語から英語に訳す作業ですが、日本語で書いた文をそっくりそのまま一語一句英語に訳してしまいました。日本語では違和感がなく、すんなり読めるものでも、それと全く同じ言い方が英語でもするのかというと、多くの場合そうではありません。たとえ文法や構文が正しく使われていても、不自然で変な英語になってしまいます。


通訳の方の話ですが、自分の言ったことを「そっくりそのまま英語に訳していない」と苦情を言うお客さんがいるそうです。例えば慣用句。日本語で使われている慣用句を文字通りそのまま英語に訳しても意味が伝わりません。逆もそうです。違う言い方でぴったりの表現を使わないといけません。


It's all Greek to me. という慣用句、文字通り訳すと「私にとってギリシャ語だ」です。聞いている方は今、ギリシャの話してないよ、関係ないのになぜギリシャなの?と困惑します。何が言いたいのか理解できません。Greekという単語、ここではギリシャ語という意味ではありません。「さっぱりわからない」といっているのです。


このように文字通りに訳すとわけがわからなくなってしまうことが多々あります。真意を理解し、ときには言い方を変える必要も出てきます。

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