英語脳・英語回路
脳の中の英語回路、これは「英語を英語のまま理解する力」のことです。脳の中には日本語を理解する部分があります。英語学習を始めて間もない人はこの「日本語回路」はありますが「英語回路」がまだできていない状態です。
英語をマスターするには日本語回路とは別のところに英語回路を作らないといけません。読み書き中心でやってきた人は英語回路がなく、日本語回路で英語を理解しようとしているため英語を英語のまま捉えることができません。
「脳の中に英語回路ができる」とは、英語を聞いて日本語に訳して理解するのではなく英語のままダイレクトに意味が取れることを意味します。そして必要な時に文法ルールを頭に浮かべてから話すのではなく、母国語のように意識することなく正しい言い方が「ポンと出てくる」ということです。
この英語回路、聞いて話すトレーニング、特に「聞く」トレーニングで身につけることができます。コツは意味がわかる英語をまとまった時間聞くこと。大体500~1000時間程で英語回路の基礎ができると言われています。
一昔前、二昔前の日本の英語教育は読み書き中心で、英語回路を鍛えることは困難でした。ですから長時間英語を勉強してきた人でも英語理解の基礎となる「脳の中の英語回路」が不十分で、豊富な知識があってもそれを実践で生かすことは難しかったのです。
子どものうちは音声中心に英語に触れ、固まり表現を身につける。理論ではなく感覚で英語を理解する。例えば「He don't practice judo.」という文は「なんかしっくりこない」と感じられるかどうか。大人の場合だと、三単現のSがどうのこうの・・・となる。子どもの場合は今後の英語力の基礎になる英語回路を時間をかけて鍛え、小学校高学年ぐらいからはフォニックスや簡単な読み書きを取り入れる。
大人が学習する場合は音声と文法、英語の論理的展開などを同時進行、必要なところから学習すればいいと思います。子どもと比べると音声を聞き取る力が低くなっていますが、英語特有の続けて発音される音やスピードの速い会話を集中的に、自分でも近い音が発音できるように練習すれば「音声」そのものに慣れ、聞き取り能力も上がります。
大人の場合は「自然に」英語回路を作るのは困難で、自分で集中してトレーニングすることが必要になってきます。自分にはまず何が必要か、目標を明確にそこに向かってピンポイントで攻めることが重要です。
人それぞれ英語学習の目的が違うのでトレーニングの方法、使う教材も異なってきます。英語回路を作る代表的なトレーニング方法は、意味のわかる英語を多量に聞くことです。意味がわからなければ自分で調べるか、あるい英語の後に日本語の音声が入っているものでもかまいません。
教材の英語に慣れてきたらシャドウイングやリテンション、スラッシュリーディングなどのトレーニングを取り入れるといいでしょう。
教材は自分が必要な内容のもの、難しい語彙が少なく「頭では理解できるもの」を使います。あくまで「英語回路」を作る「基礎的な」トレーニングです。ある程度レベルが上がったら他のトレーニング方法も取り入れてさらなる向上を目指しましょう。
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